日本関連在外資料調査研究・活用事業「ヨーロッパにおける19世紀日本関連在外資料調査研究・活用」(代表:日高薫、国立歴史民俗博物館教授)は、この度『日本を集める―シーボルトが紹介した遠い東の国』を発行いたしました。
同プロジェクトでは、ドイツ・ミュンヘンの五大陸博物館所蔵のシーボルト二回目の日本滞在からのコレクションについて、2011年から2016年まで連携して調査研究を行ってきました。その成果は、収集品のデータベースの公開や「シーボルト博物館」の展示構成を再現した展覧会、5回のシンポジウムの開催という形で公開されました。
特に、2016年から2017年にかけて、佐倉、東京、名古屋、長崎、及び大阪の各博物館において、「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」を開催いたしました。この度、五大陸博物館において、それらを「Collecting Japan. Philipp Franz von Siebolds Vision vom Fernen Osten(日本を集める―シーボルトが紹介した遠い東の国)」(The Museum Fünf Kontinente, München, 2019年10月11日~2020年4月26日)というハンドブックにまとめ紹介いたしました。本冊子は、その一部を国立歴史民俗博物館において日本語訳したものです。