2021.01.06 山縣勇三郎書簡の公開

 山縣勇三郎(1860~1924)の自筆書簡については、当センター情報係の石田遼平氏の協力を得て、昨年より順次公開してまいりました。この度、当ホームページに「山縣勇三郎書簡の調査・研究」というコンテンツを新たに設け、書簡01~15(12欠)まですべての画像と翻刻文を公開する運びとなりました。山縣は、笠戸丸による第1回ブラジル移民以前の1908年5月にブラジルに到着し、主にリオデジャネイロ州において事業を展開しました。これらの書簡は、明治大正期の日本人のグローバル移動と南米での活動を知るために、貴重な史料となっています。また、これらの書簡の大部分が記された1919年は、世界的に「スペイン風邪」のパンデミックに見舞われた年で、書簡の内容にはその影響が現れています。移植民史の研究のみならず、グローバルな近代史研究の史料として、多くの方々にご活用いただければ幸いです。