2021.11.11 在外若手研究者シンポジウム「在外資料がひろげる日本研究」が成功裏に終了

去る11月2日(火)、在外若手研究者シンポジウム「在外資料がひろげる日本研究」が国際日本文化研究センター(日文研)において開催されました。

2021年度は、人間文化研究機構ネットワーク型基幹研究プロジェクト「日本関連在外資料調査研究・活用事業」(在外プロジェクト)の最終年度に当たり、本シンポは、次世代研究者育成という本事業の成果を内外に発信することを目的として企画されたものでした。

昨今のコロナ禍の困難な状況をうけて、日文研第1共同研究室において対面での報告を行うとともに、一般の方々にはウェブ会議システム(Zoomウェビナー)を利用してご参加いただくというハイブリッド形式で実施されました。

開会にあたって、瀧井一博教授( 日文研 副所長・プロジェクト間連携による研究成果活用代表)が挨拶と趣旨説明を行い、続いて、第一部では、春藤献一氏(日文研・博士研究員)、井上史氏(ボストンカレッジ大学院後期博士課程修了Ph.D.)、湯上良氏(学習院大学人文科学研究所・客員所員)、青柳正俊氏(国立歴史民俗博物館・プロジェクト研究員)による研究成果報告が行われました。

また、第二部では、在外各プロジェクトを主導して来た、稲賀繁美教授(京都精華大学/日文研)、朝日祥之准教授(国立国語研究所)、太田尚宏准教授(国文学研究資料館)、日高薫 教授(国立歴史民俗博物館)による各報告についてのコメント、一般参加者からの質問をうけて、総合討議が行われました。

在外各プロジェクトの代表者・若手研究者が一堂に会するとともに、国内外から合わせて32名(登壇者含む)が参加し、限られた時間内ではありましたが、活発な質疑応答と討議が行われました。次世代研究者の育成および在外資料を活用したグローバルな研究成果の発信、一般市民を含む社会との学術交流という意味において、大いに実りのある催しとなりました。

最新の研究成果をご報告いただいた若手研究者の皆様、的確なコメントで活発な議論に導いてくださったコメンテーターの先生方、長丁場にもかかわらず最後までお付き合いいただいた一般参加者の皆様、そして準備の段階からさまざまな面でサポートいただいた日文研研究支援係の皆様、この場を借りて感謝申し上げます。

写真:シンポジウムの様子