令和3年の活動

在外若手研究者シンポジウム報告書『在外資料がひろげる日本研究』が発行されました

日本関連在外資料調査研究・活用事業「プロジェクト間連携による研究成果活用」(代表:瀧井一博・国際日本文化研究センター副所長)は、この度、『若手研究者シンポジウム報告書―在外資料がひろげる日本研究』を電子媒体で発行いたしました。

2021年度は、人間文化研究機構ネットワーク型基幹研究プロジェクト「日本関連在外資料調査研究・活用事業」(在外プロジェクト)の最終年度に当たり、本シンポジウムは、次世代研究者育成という本事業の成果を内外に発信することを目的とし、2021年11月2日(火)に国際日本文化研究センターにおいて開催されました。

本報告書は二部構成になっており、第1部は、春藤献一氏(日文研・博士研究員)、井上史氏(ボストンカレッジ大学院後期博士課程修了Ph.D.)、湯上良氏(学習院大学人文科学研究所・客員所員)、青柳正俊氏(国立歴史民俗博物館・プロジェクト研究員)の4名の若手研究者による研究成果報告の記録です。また、第2部は、在外各プロジェクトを主導して来た、稲賀繁美教授(京都精華大学/日文研)、朝日祥之准教授(国立国語研究所)、太田尚宏准教授(国文学研究資料館)、日高薫教授(国立歴史民俗博物館)による各報告についてのコメント、一般参加者からの質問をうけての総合討議の内容を記録したものとなります。

これらはすべて、本事業の成果の国際的な成果発信および一般市民を含む社会との学術交流の一環として位置づけられます。こうした成果を資源として、在外資料を活用した研究が次世代に継承され、今後もいっそう進展していくことを祈念する次第です。