2019(平成31)年2月9日(土)、国際シンポジウム「国際海洋都市平戸と異文化へのあこがれ―在外資料が変える日本研究」が、長崎県平戸市の平戸オランダ商館において開催されます。
本シンポジウムは、平戸市及び(公財)松浦史料博物館の全面的なご協力をいただき、人間文化研究機構ネットワーク型基幹研究プロジェクト「日本関連在外資料調査研究・活用事業」の中間的な成果を、研究者や社会一般、とりわけ歴史的に縁の深い、平戸において皆様にご披露する重要な機会です。
「日本関連在外資料調査研究・活用事業」では、とりわけ国際日本文化研究センターにおいて、「ハーグ国立文書館所蔵平戸オランダ商館文書調査研究・活用」、通称「平戸班」が、平戸オランダ商館旧蔵の、オランダ商館長未刊行書簡などの調査研究および活用をすすめております。
本シンポジウムでは、平戸オランダ商館文書をふくめ、この時期の日欧交流研究の泰斗、京都大学名誉教授、松田清先生をご招待してご講演をいただく予定です。また、オランダ・ハーグ文書館に保存されてきた、平戸関係文書の解読をすすめてこられた、フレデリック・クレインス先生、ライデン大学のシンシア・フィアレ先生から詳しい報告をいただきます。
そのほか、大分でのキリシタン弾圧や宗門人別改め関連文書の収集であるマレガ文書については、京都外国語大学のシルヴィオ・ヴィータ教授からの報告、歴博の福岡万里子准教授より、一昨年、全国を巡回したシーボルトの遺品復元の展覧会に関連する報告、国語研の朝日祥之准教授より、在外資料がもたらす海外への人の移動史の精緻化についての報告、日文研の根川幸男機関研究員より、平戸出身の実業家・山縣勇三郎のブラジルでの活躍についての報告などがあり、充実した日程を予定しております。
皆様のご参加をお待ちしております。詳しくは、添付のチラシ・プログラムをご覧ください。