2018.10.27 稲賀繁美特別講演「いまなぜ海賊史観か―グローバル時代の日本研究を考える:商品流通と芸術概念を手がかりに」

2018(平成30)年10月27日(土)、第3回東アジア日本研究者協議会国際学術大会2日目(京都リサーチパーク)において、稲賀繁美先生(在外プロジェクト研究成果活用班代表)の特別講演が行われました。

「海賊史観」を提唱する講師が、今日の世界状況を分析。商取引から金融さらにはサイバー空間での情報の授受に至るまで「海賊行為」が横行し、従来の法律体系では制御不可能になっている点を指摘。国民国家体制の理念を裏切るさまざまな現実を前に、ここ600年にわたる世界史を振り返りつつ、私たちの生きる世界・東アジア・日本の成り立ちを、「海賊行為」という概念を用いて解剖してみせてくれました。

講演冒頭に某有名ブランドのフェイク「バッタもん」が登場するようなユニークな内容と世界史を横断する豊富な画像…ユーモアを交えた語り口調に誘われてか、フロアからもさかんに笑い声が聞こえました。