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2019.11.14 マレガ・プロジェクト国際シンポ「マレガ収集日本資料の発見と豊後キリシタン研究の新成果」が開催されました

マレガ・プロジェクト国際シンポジウム「マレガ収集日本資料の発見と豊後キリシタン研究の新成果」が、2019年10月26日(土)に開催されました。大分県教育委員会と共同開催で、会場の大分県豊の国情報ライブラリー2階視聴覚ホールには、関係者、市民ら約250人が集まりました。

写真1:プロジェクト代表者の国文学研究資料館・大友一雄教授からの「趣旨説明」

シンポジウムは大きく二部構成とされ、第1部では、バチカン図書館から、チェーザレ・パシーニ館長とアンヘラ・ヌーニェス=ガイタン資料修復室長を迎え、国文学研究資料館のロバート・キャンベル館長とともに、マリオ・マレガ神父収集の日本関係資料と国際交流について意見が交わされました。パシーニ館長からは、「今回の資料発見が江戸時代の豊後と日本の実態についてより正確な知識を得るのに役立つと期待している。新しい文化交流の架け橋として未来の平和につなげていければ」というお話があり、本プロジェクトを核とした国際交流の可能性についての期待が寄せられました。

また、第2部では、大分県立豊後高田高等学校の佐藤晃洋教諭による「禁教初期における臼杵藩のキリシタン対策」、国文学研究資料館の三野行徳研究員による「臼杵藩宗門奉行と類族制度」という、同神父収集のキリシタン関係文書の魅力と新発見について最新の研究にもとづく報告がありました。これらの報告の後、3人の論者によるコメント、6人の登壇者全員による総括討論が行われました。

写真2:当日の会場の様子

討論の締めくくりとして、討論者から、「間もなく1万4000点余りの史料がインターネットで公開される。膨大な量の資料が揃うことによって、統計的な分析を通じた全体像的なものが見えてくるはず」と、研究進展に関する大きな期待が語られました。また、プロジェクト代表者の国文学研究資料館・大友一雄教授からは、「マレガ文書には、江戸時代の同時代史料だけでなく、マレガ神父の書いた貴重なイタリア語資料もあり、両方が揃ったところに同文書の価値がある。今後それら二つの資料群に立脚した研究が必要であり、それは国際的な共同プロジェクトとして遂行されるのが必然である」というプロジェクトの今後の課題について展望が示されました。

写真3:白熱する討論の様子

なお、シンポジウム当日のプログラムは次の通り。

プログラム
13:00 挨 拶 広瀬勝貞(大分県知事)
13:10 開催趣旨 大友一雄(人間文化研究機構国文学研究資料館)

<第1部> マリオ・マレガ収集日本資料と国際交流
13:20 チェーザレ パシーニ(バチカン図書館長)
「バチカン図書館所蔵のマレガ資料:過去から未来へ人々の間に架け橋を築く」
13:40 アンヘラ・ヌーニェス=ガイタン(バチカン図書館資料修復部門長)
「バチカン図書館におけるマレガ・プロジェクト-相互理解と協業の体験」
14:00 ロバート キャンベル(人間文化研究機構国文学研究資料館長)
「マリオ・マレガ神父と日本資料コレクション」
司会進行:シルヴィオ・ヴィータ(京都外国語大学)

<第2部> マレガ収集キリシタン関係文書の魅力と新発見
15:00 佐藤晃洋(大分県立豊後高田高等学校)
「禁教初期における臼杵藩のキリシタン対策」
15:25 三野行徳(人間文化研究機構国文学研究資料館)
「臼杵藩宗門奉行と類族制度」
15:50~16:45 コメントとディスカッション
司会進行:大橋幸泰(早稲田大学)

コメンテーター:
平井義人(日出町歴史資料)
大津祐司(大分県先哲史料館)
大友一雄(人間文化研究機構国文学研究資料館)
全体進行:松井洋子(東京大学史料編纂所)

2019. 8. 22 第36回人文機構シンポジウム開催のお知らせ

第36回人文機構シンポジウム

「海外で《日本》を展示すること-KIZUNA展からその意義を探る-」

日時:2019年10月5日(土)13:30~16:40
会場:東京大学本郷地区キャンパス法文2号館2階 一番大教室(東京都文京区本郷7-3-1)
都営地下鉄 大江戸線本郷三丁目駅から徒歩11分、東京メトロ 丸ノ内線本郷三丁目駅から徒歩13分、東京メトロ 南北線から東大前駅徒歩10分

主催:大学共同利用機関法人 人間文化研究機構

協力:ウェールズ国立博物館
後援:英国ウェールズ政府、外務省、文部科学省、国際交流基金
参加無料、手話通訳有、要事前申込(定員200名)

趣旨:
人間文化研究機構(人文機構)では、国立歴史民俗博物館を中心とする研究組織により、10年ほど前から大規模な在外資料調査研究プロジェクトを推進し、新たな歴史資料の発掘とデータベース公開を基礎に、国内巡回展示やシンポジウム公開など様々な方法で成果を発信してきました。さらに、日本研究や日本文化理解を活性化させるために、海外の状況やニーズに応じた新たな日本文化発信の方法を模索する試みを実践しています。本シンポジウムは、このような活動の一環として昨年の夏、イギリス・ウェールズで開催した。国際連携展示「KIZUNA : Japan | Wales | Design」展(主催:ウェールズ国立博物館、国立歴史民俗博物館、文化庁)の実践例を中心に、博物館展示を通じた日本紹介の意義や課題について議論を深める機会とします。グローバル時代の新たな日本文化発信の展望について、国内の研究者や市民の皆さまと共有することを目的とします。

プログラム:
13:30 開会の辞
開会の挨拶 : 平川 南(人間文化研究機構 機構長)
13:35  趣旨説明 日高 薫(国立歴史民俗博物館 教授)
13:45  特別講演 デイビッド・アンダーソン(ウェールズ国立博物館 館長)
「 イギリスにおける日本展示の実態と展望」※逐次通訳付き
15:00 休憩(10分)
15:10  報告1 三木 美裕(国立歴史民俗博物館 客員教授)
「 ウェールズ国立博物館、KIZUNA展開催までの道のり」
15:35  報告2 荒川 正明(学習院大学 教授)
「日本のやきものを飾る―海外美術館における展示事情」
16:00 休憩(10分)
16:10 質疑・総合討論 司会 : 大久保 純一(国立歴史民俗博物館 教授)
16:40 閉会の辞

申込方法:
以下の人間文化研究機構の受付フォームにてお申し込みください。

https://www.nihu.jp/ja/event/symposium/36

第36回人文機構シンポジウム 「海外で《日本》を展示すること-KIZUNA展からその意義を探る-」フライヤー

https://www.nihu.jp/sites/default/files/inline-files/syomo36.pdf

2019. 8. 22 第22回国際比較文学大会(XXII ICLA)においてパネル実施

2019(令和元)年7月29日(月)~8月2日(金)、マカオ大学において、第22回国際比較文学大会(XXII Congress of The ICLA Macau SAR, China)が開催されました。 本大会に主導機関代表者である稲賀繁美、研究成果活用班班員の根川幸男が参加し、在外プロジェクト関連テーマで報告を行いました。

写真1:第22回国際比較文学大会(XXII Congress of The ICLA Macau)の会場となったマカオ大学。古きポルトガルの雰囲気を漂わせる旧市街から離れた郊外に広大なキャンパスが拡がっている。
写真2:大会初日のレセプションの様子。

本大会の三日目、7月31日(水)、分科会9“Global Humanities form an Eastern Perspective”(9:30~12:45)において、パネル“Marine Vessel and Road as a Socializing Vehicle Enroute Experiences, Transnational Encounters and Exchanges”(パネル代表者・司会・趣旨説明:橋本順光、大阪大学大学院文学研究科・准教授)を開催いたしました。

写真3:橋本順光准教授(パネル代表者・大阪大学大学院文学研究科)の開催趣旨説明。

本パネルにおいて、主導機関代表者である稲賀繁美、研究成果活用班班員の根川幸男が在外プロジェクト関連テーマで報告を行いました。

稲賀繁美・根川幸男報告要旨

“Under the Shadow of Apartheid: Maritime Road of Transnational Communication”

INAGA, Shigemi

International Research Center for Japanese Studies, Professor

This study uncovers an unexpected encounter between Africa and Japan, with the background of racial discrimination in Cape Town. William Plomer (1903-1973) and Laurens Van der Post (1906-1996) came to Japan in 1929 via maritime route, crossing the Arabic and Indian Ocean under the command of Captain Mori Katsue (1890-1989) of the Osaka Commercial Line. Not only the way they encountered Mori in Durban, under the heavy burden of Apartheid, but also their stay and experience in Pre-War Japan are rich in relevant anecdotes in cross cultural mutual understanding between Africa and East Asia. To this two mabns topics of interest in comparative literary studies, the paper also adds two others factors. One is the experience of the ship navigation crossing the Oceans. The other is the byproduct of their discovery. While William Plomer took interest in Japanese mediaeval theater Noh and collaborated with Benjamin Brittten (1913-1976), Van der Post’s learning of the Japanese language and his familiarity with the mentality helped him survive in the camp of the Prisoners of War in Java. By referring mainly to Yet Being Someone Other (1982), the paper will investigate into the significance of transnational navigation touching upon the maritime imagination.

写真4:稲賀繁美教授の報告。

 

“Crossing “Manchukuo” and Brazil: Immigration Ships as Contact zones”

NEGAWA, Sachio

Research Center for Japanese Studies, Research Fellow

This study examines the exchange between Brazil and “Manchukuo”, the puppet monarchy or a Japanese version of the British Commonwealth. It regards immigration ships as “contact zones” in the global networking of the countries and regions, where not only people but also goods and commodities of all kinds were crossing over. The paper particularly focus on the exchanges of animals and plants based on the triangular relationships among Japan, Manchuria and Brazil. Japanese immigration ships to Brazil played there a vital role. Around 1940, samples of typical flora and fauna, such as Japanese cherry, Manchurian animals, have become privileged gifts to be exchanged with Brazilian orchids. Based on the newly rediscovered source materials mainly published in Japanese, the present study reveals the hidden realities of the gift-diplomacy which continued up until the outbreak of the Pacific War. How the migration ship served for? What was the political background and the historical meaning of the migration policy? The paper tries to reply to such question in terms of the relationship between the Imperial Japan and the Brazilian state.

写真5:根川幸男機関研究員の報告。

写真6:パネル会場と聴衆。

今回の報告は、研究成果活用班の「日本研究における国内学界と国外学界との相互交渉を推進し、従来の学界の枠組みを超えたネットワークの創出を目指し、「新領域創出」への基盤構築に資する」という目的と昨年度の平戸国際シンポジウムで課題となった、在外資料を通じた国際港湾都市と人・海域・海洋との関係史というテーマの延長線上に位置づけられるものです。

今回のパネルの成果を、在外プロジェクトの今後の活動の展開につなげてまいりたいと思います。

ご来場の皆様、ご清聴、ご意見ありがとうございました!

多謝大家的聆聽!!

2019.07.23 トップページと概要改訂のお知らせ

プロジェクト間連携による研究成果活用(研究成果活用班)では、本公式ホームページのトップページと概要を改訂いたしました。日本関係在外資料調査研究・活用事業のプロジェクトの一つ「ハーグ国立文書館所蔵平戸オランダ商館文書調査研究・活用」(国際日本文化研究センター)が平成 30 年度を以て終了し、「3プロジェクト+1」の新体制移行にともなう改訂です。また、トップページから人間文化研究機構ホームページ内の日本関係在外資料調査研究・活用事業の英語による紹介ページにリンクいたしました。研究成果活用班では、平成 30 年度に平戸で開催した国際シンポジウムの成果を継承し、平成 31 年度以降、平戸市ほかの機関との連携を基礎として、あらたな調査研究・活用事業を展開してまいります。

2019.6.6 シンポジウム「近世東アジアにおけるキリシタンの受容と弾圧」開催のお知らせ

マレガ・プロジェクト(代表:大友一雄・国文学研究資料館教授)では、科研「近世日本のキリシタンと異文化交流」(代表:大橋幸泰)と共同で、6月22日(土)に早稲田大学早稲田キャンパス 14号館501教室にて、シンポジウム「近世東アジアにおけるキリシタンの受容と弾圧」を開催します。

詳しくはこちら:https://www.nijl.ac.jp/projects/marega/img/20190622marega.pdf

2019.2.9 国際シンポジウム「国際海洋都市平戸と異文化へのあこがれ―在外資料が変える日本研究」が成功裏に終了

既報の国際シンポジウム「国際海洋都市平戸と異文化へのあこがれ―在外資料が変える日本研究」が、2月9日(土)、長崎県平戸市において開催されました。

2018年度は、人間文化研究機構の基幹研究プロジェクト「日本関連在外資料調査研究・活用事業」が3年目の折り返し地点を迎え、本シンポジウムは、同事業の中間的な成果を研究者や一般に向けて発信する目的で開催されました。平戸は、「ハーグ国立文書館所蔵平戸オランダ商館文書調査研究・活用」プロジェクトとゆかりが深く、本シンポも平戸市と松浦史料博物館、平戸オランダ商館との地域連携により実現したもので、当日は計113名が参加しました。

写真1:シンポ会場となった平戸オランダ商館:17世紀半ばに破壊されましたが、1922年に跡地が国指定史跡となり、2000年の日蘭通商400周年を記念し一部が復元されました。

開会にあたって、岸上伸啓・人間文化研究機構総合人間文化研究推進センター副センター長、岡山芳治・松浦史料博物館館長のご挨拶に続き、稲賀繁美教授が趣旨説明を行った後、松田清・京都大学名誉教授による基調講演「松浦静山と平戸商館時代」が行われました。

写真2:岸上伸啓理事と岡山館長の開会挨拶

写真3:稲賀繁美教授の開催趣旨説明

写真4:松田清・京都大学名誉教授による基調講演

続く第一部では、ハーグ国立文書館所蔵の平戸関係文書の解読を進めているフレデリック・クレインス・日文研准教授とシンティア・フィアレ・ライデン大学研究員が、オランダ商館初期の知られざる活動実態を報告したほか、前田秀人氏(平戸市文化観光商工部)がオランダ商館の会計帳簿について、福岡万里子・国立歴史民俗博物館准教授が、シーボルト晩年の「日本博物館」構想をめぐる「謎」について、それぞれ報告しました。

写真5:クレインス准教授とフィアレ研究員の発表

第二部では、シルヴィオ・ヴィータ・京都外国語大学教授が、昭和戦前期に大分でキリシタン資料を収集していたイタリア人宣教師マレガ神父の活動を紹介。次いで、朝日祥之・国立国語研究所准教授が、ハワイ出身の帰米二世である比嘉太郎が収集した資料をデジタル人文学の手法で整理した結果を報告するとともに、根川幸男・日文研機関研究員が、平戸出身で、ブラジル日本人移民のパイオニア、山縣勇三郎のかの地での活躍を紹介する発表を行いました。しめくくりの総合討論の部では、投げかけられた質問に対して、他県からはるばる駆けつけた山縣勇三郎の曽孫の方が答えるなどサプライズも飛び出し、大航海時代のオランダ商館を復元した施設内の会場は大いに盛り上がりました。

写真6:シルヴィオ・ヴィータ教授の発表

写真7:熱気を帯びた総合討論の様子

翌2月10日は、平戸市文化観光商工部の前田秀人氏、松浦史料博物館学芸員の久家孝史氏、平戸オランダ商館学芸員の出口洋平氏のご案内で、根獅子の浜や春日集落など、平戸島内の潜伏切支丹遺跡のエクスカーションを行いました。本シンポジウム開催は、平戸市、松浦史料博物館、平戸オランダ商館および地域の皆様のご協力なくしてはありえませんでした。この場を借りて、厚く御礼を申し上げます。

写真8:平戸潜伏切支丹遺跡エクスカーション:根獅子の浜にてシンポ登壇者ほぼ全員集合

 

2019.1.8 国際シンポジウム「国際海洋都市平戸と異文化へのあこがれ―在外資料が変える日本研究」開催のお知らせ

2019(平成31)年2月9日(土)、国際シンポジウム「国際海洋都市平戸と異文化へのあこがれ―在外資料が変える日本研究」が、長崎県平戸市の平戸オランダ商館において開催されます。

本シンポジウムは、平戸市及び(公財)松浦史料博物館の全面的なご協力をいただき、人間文化研究機構ネットワーク型基幹研究プロジェクト「日本関連在外資料調査研究・活用事業」の中間的な成果を、研究者や社会一般、とりわけ歴史的に縁の深い、平戸において皆様にご披露する重要な機会です。

「日本関連在外資料調査研究・活用事業」では、とりわけ国際日本文化研究センターにおいて、「ハーグ国立文書館所蔵平戸オランダ商館文書調査研究・活用」、通称「平戸班」が、平戸オランダ商館旧蔵の、オランダ商館長未刊行書簡などの調査研究および活用をすすめております。

本シンポジウムでは、平戸オランダ商館文書をふくめ、この時期の日欧交流研究の泰斗、京都大学名誉教授、松田清先生をご招待してご講演をいただく予定です。また、オランダ・ハーグ文書館に保存されてきた、平戸関係文書の解読をすすめてこられた、フレデリック・クレインス先生、ライデン大学のシンシア・フィアレ先生から詳しい報告をいただきます。

そのほか、大分でのキリシタン弾圧や宗門人別改め関連文書の収集であるマレガ文書については、京都外国語大学のシルヴィオ・ヴィータ教授からの報告、歴博の福岡万里子准教授より、一昨年、全国を巡回したシーボルトの遺品復元の展覧会に関連する報告、国語研の朝日祥之准教授より、在外資料がもたらす海外への人の移動史の精緻化についての報告、日文研の根川幸男機関研究員より、平戸出身の実業家・山縣勇三郎のブラジルでの活躍についての報告などがあり、充実した日程を予定しております。

皆様のご参加をお待ちしております。詳しくは、添付のチラシ・プログラムをご覧ください。

平戸ちらし裏0107 平戸ちらしおもて0107

2018.12.14 大手町アカデミア× 人間文化研究機構 無料特別講座「漆(japan)から日本史が見える―『シーボルトの日本コレクション』を中心に」開催

人間文化研究機構(人文機構)と「大手町アカデミア」は、12月14日(金)に特別講座「漆(japan)から日本史が見える-『シーボルトの日本コレクション』を中心に」を、読売新聞東京本社ビル(千代田区大手町)において共同で開催した。

「大手町アカデミア」は、ニュースサイト「YOMIURI ONLINE」と論壇誌「中央公論」が提供する教養講座で、両メディアの人脈を活かし、第一級の知識人・論者を招いて、変化の激しい時代を生き抜く最先端の「知」を届けることを目的に、平成29年10月から開講された講座である。人文機構と「大手町アカデミア」による特別講座は、昨年度に引き続き2回目の開催であり、人文機構の最先端の研究成果を広く社会に還元するだけでなく、「大手町アカデミア」の持つ多様な広報チャネルによって、人文機構の新たな関心層の開拓にも繋がっている。

今回の特別講座は、「日本関連在外資料調査研究・活用事業」の一つで、日高薫歴博教授が代表を務める研究プロジェクト「ヨーロッパにおける19世紀日本関連在外資料調査研究・活用-日本文化発信にむけた国際連携のモデル構築-」の研究成果を中心とした講演と、ナビゲーターとして倉本一宏日文研教授を迎えたトークセッションが行われた。

講演中の日高薫歴博教授

当日は、日高教授より、シーボルト父子二代にわたって収集された日本の漆工芸品の紹介、彼らの日本博物館構想などとともに、それらがヨーロッパでどのように使用されたのかという日本美術の受容について、実例にもとづいた報告がなされた。また、倉本教授からは、縄文土器への漆塗布や漆紙文書など、日本史側からの漆の活用について、豊富な話題が提供された。2時間という限られた時間にもかかわらず、受講者からはシーボルトが収集した日本の漆工芸品の収集方法・用途・保存などにまつわる質問が相次いだ。また講座終了後には受講者らが講座内容について語らう姿が見られ、参加者の興味・関心の余韻冷めやらぬまま、盛況のうちに幕を閉じた。

なお、同講座の開催継続やシリーズ化を希望する受講者からの声を受け、平成31年2月に、特別講座「世界から方言が消えたなら――知られざる「弱小言語」の魅力」(講師:木部暢子国語研教授、ナビゲーター:ロバート キャンベル国文研館長)の開催が決定している。

日高教授(左)と倉本一宏日文研教授(右)のトークセッション

2018.12.14 大手町アカデミア× 人間文化研究機構 無料特別講座「漆(japan)から日本史が見える―『シーボルトの日本コレクション』を中心に」開催

人間文化研究機構(人文機構)と「大手町アカデミア」は、12月14日(金)に特別講座「漆(japan)から日本史が見える-『シーボルトの日本コレクション』を中心に」を、読売新聞東京本社ビル(千代田区大手町)において共同で開催した。
「大手町アカデミア」は、ニュースサイト「YOMIURI ONLINE」と論壇誌「中央公論」が提供する教養講座で、両メディアの人脈を活かし、第一級の知識人・論者を招いて、変化の激しい時代を生き抜く最先端の「知」を届けることを目的に、平成29年10月から開講された講座である。人文機構と「大手町アカデミア」による特別講座は、昨年度に引き続き2回目の開催であり、人文機構の最先端の研究成果を広く社会に還元するだけでなく、「大手町アカデミア」の持つ多様な広報チャネルによって、人文機構の新たな関心層の開拓にも繋がっている。
今回の特別講座は、「日本関連在外資料調査研究・活用事業」の一つで、日高薫歴博教授が代表を務める研究プロジェクト「ヨーロッパにおける19世紀日本関連在外資料調査研究・活用-日本文化発信にむけた国際連携のモデル構築-」の研究成果を中心とした講演と、ナビゲーターとして倉本一宏日文研教授を迎えたトークセッションが行われた。

当日は、日高教授より、シーボルト父子二代にわたって収集された日本の漆工芸品の紹介、彼らの日本博物館構想などとともに、それらがヨーロッパでどのように使用されたのかという日本美術の受容について、実例にもとづいた報告がなされた。また、倉本教授からは、縄文土器への漆塗布や漆紙文書など、日本史側からの漆の活用について、豊富な話題が提供された。2時間という限られた時間にもかかわらず、受講者からはシーボルトが収集した日本の漆工芸品の収集方法・用途・保存などにまつわる質問が相次いだ。また講座終了後には受講者らが講座内容について語らう姿が見られ、参加者の興味・関心の余韻冷めやらぬまま、盛況のうちに幕を閉じた。
なお、同講座の開催継続やシリーズ化を希望する受講者からの声を受け、平成31年2月に、特別講座「世界から方言が消えたなら――知られざる「弱小言語」の魅力」(講師:木部暢子国語研教授、ナビゲーター:ロバート キャンベル国文研館長)の開催が決定している。

2018.12.14 大手町アカデミア× 人間文化研究機構 無料特別講座のご案内「漆(japan)から日本史が見える―『シーボルトの日本コレクション』を中心に」

人間文化研究機構ネットワーク型基幹研究プロジェクト「ヨーロッパにおける19世紀日本関連在外資料調査研究・活用」の代表、日高薫先生(国立歴史民俗博物館教授)の講演のお知らせです。

人間文化研究機構(以下「人文機構」)は、「大手町アカデミア」(主催:読売新聞東京本社 運営協力:中央公論新社)と連携・協力の下、人文機構が、平成28年度から推進している基幹研究プロジェクトの成果発表の一環として、広く一般を対象に、無料特別講座を実施します。

日 時:2018年12月14日(金)19時~20時45分(開場18時30分)

会 場:読売新聞ビル3階新聞教室(東京都千代田区大手町1-7-1)

受講料:無料

定 員:100名(定員に達し次第締め切ります)

申込方法等:無料特別講座の詳細およびお申し込みはこちらをご覧ください。

特別講座チラシ20181214