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2018.6.12 国際連携展示「KIZUNA: Japan | Wales | Design」の開催

2018年(平成30年)6月16日(土)~9月9日(日)、英国・ウェールズ国立博物館において、国際連携展示「KIZUNA: Japan | Wales | Design」が開催されます。

本展覧会は、人間文化研究機構ネットワーク型基幹研究プロジェクト「ヨーロッパにおける19世紀日本関連在外資料調査研究・活用」(代表:日高薫、国立歴史民俗博物館教授)による活動の一環として、ウェールズ国立博物館と国立歴史民俗博物館、文化庁とが共同で主催するものです。

国立歴史民俗博物館の所蔵資料からは、「江戸図屏風」、「洛中洛外図屏風」、「職人風俗図巻」、「百鬼夜行絵巻」などの絵画資料のほか、近世都市の華やかな文化と工芸技術を伝える野村正治郎コレクションの小袖や櫛、印籠、錦絵とその版木なども、英国内で初めて展示されます。

また、日本関連在外資料調査研究・活用プロジェクトでは、数年間にわたってウェールズ周辺の在英日本資料の発掘と、同館所蔵の浮世絵版画の調査などをおこなってきましたが、出品資料には、それらの成果が反映されています。イギリス東インド会社設立者の一人であったトマス・ミドルトン卿の収集資料である漆塗りの櫃(チャーク城所蔵・17世紀初頭)など、貴族の邸宅に伝世する日本資料に新たなスポットが当てられることとなりました。

ロンドン以外で日本文化に関する大規模な展示が開かれることはきわめて稀であり、今回の展示を機として、イギリス内で広く日本研究や日本文化理解が深められることが期待されています。

https://museum.wales/cardiff/whatson/10055/KIZUNA-Japan–Wales–Design/

https://museum.wales/kizuna-jp/ (日本語ページ)